技法紹介Technique
業務効率化技法6選
カレー作りに学ぶ、"道具"の使い方
カレー作りと業務効率化の近似性
カレーを作る工程を一言でいえば、材料を洗って、切って、炒めて、煮込んで、ルーを入れて、もう一度煮込んだら完成です。
それでは、カレー屋経営会社において「今より短い時間でカレーを提供する」という命題が与えられた場合、どのように考えればよいでしょうか?
目先の事象にとらわれて「短時間で提供」する"改善"では、品質など別のところで問題が生じてしまいがちです。
実はこうした問題解決のための「技法」があり、組み合わせることで、誰でも劇的な業務改善効果を実現できます。
家族経営のカレー屋さんを例に、仕事の問題解決技法(レシピ)をご紹介します。
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1.仕事の棚卸&分類|業務体系分析
業務改善で「見える化」の手法として必ず上がるのが「業務棚卸」です。
カレーの工程は、①切る②炒める③煮込むですが、①を詳しく分析すると同じ「切る」でも、ジャガイモを切るのと肉を切るのでは勝手が違います。
こうした細かい違いを認識し、何種類に分類できるかを把握しておかないと、現場で作業をする際にトラブルが生じます。
まずは、仕事の一番細かい単位(タスク、といいいます)を棚卸しするところから始めてみましょう。もっと詳しく -
2.同時並行処理で時短 | PERT/Time技法
業務改善方針の大きなテーマの1つが「時短(時間短縮)」です。
解決策は、①処理速度を上げる ②同時並行的に作業する ③工程(手順)を組み替える のいずれかで実現可能です。
「処理速度を上げる」ことだけ考えていると、失敗します。もっと詳しく -
3.何から先に手を付ける?| パレート分析で優先付け
パレート分析とは、構成要素が全体にどのくらい貢献しているかを見る分析法です。例えば、カレーを最短時間で仕上げるには、お米を炊くのと玉ねぎを飴色にする工程を、レトルトご飯の利用と市販の飴色玉ねぎペーストにするだけで、全体作業の50%以上が短...
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4.見えない真の原因を探る| 特性要因分析で根っこを抑える
問題の原因を特定し、有効な対策を講じるには特性要因図が用いられます。例えば家族に不評だった時は何が原因だったのかを分析すると、計量が雑だったり、時間管理が出来ていなかったりする点を改善するのが課題であることが見えてきます。...
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5.異なる視点で相互評価| バランス分析で検証
簿記の手法のあれだけど、カレーに落とし込むのはどうしたもんか…
スパイスの配合とかでどうにかなる??...もっと詳しく -
6.やってみないとわからない?| シミュレーションを繰り返す
どのようなリスクが存在するかを予測し、シミュレーションすることはリスクマネジメント上有効な手段です。例えば、急な来客の食事の用意を頼まれたけれど人数が不明な時、手元の豚肉を使って何を作ればリスクが少ないか?を考えます。...
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7.料理に学ぶ、標準化入門
標準化は厳密には「技法」ではありませんが、業務設計を行う上で、基本中の基本となります。
標準化を一言で説明すると、様々な要素の「相互互換」を確率することです。もっと詳しく